1月23日の第5校時にJICA講演会を開催しました。
JICAとは独立行政法人 国際協力機構のことで、日本政府の開発途上国の支援を実施する機関です。講演会ではJICAからアフリカ大陸南東部にあるマラウイ共和国に理科教師として派遣された古澤輝由先生に「世界を知る。自分を知る。」という演題でご講演いただきました。
古澤先生ははじめにマラウイの公用語であるチェワ語の挨拶を教えてくれました。それは手を握り親指を立てて「ボゥ!」という挨拶です。意味は「元気?」だそうです。相手からこれをいわれたら、同じ仕草で「ボゥ!」と返すそうです。生徒、職員ともにはじめにこの挨拶をしました。会場の体育館の中に「ボゥ」「ボゥ」「ボゥ」という声が響き渡りました。
その後、マラウイ共和国の様子をお話ししてくださいました。水道の普及率は8%、電気の普及率は9%、HIVの感染率は11%、平均寿命47歳、世界の中でも大変貧しい国の一つ。しかし、そこには,涙や貧しさだけがあるのではない、笑顔にあふれ、ある意味大変豊かであるというお話をお聞きして、本当の豊かさについて考えることができました。生徒の感想の一部を以下に掲載します。
〇アフリカは貧しくて幸せのない国かなと思っていましたが、先生のお話を聞いて、貧しい中にも幸せがあるということを学びました。それと「豊か」とはお金の問題ではないということを学びました。
〇マラウイの人は皆温かくて優しい人なんだなということがわかりました。私が考えていたものとは全く違う人々の明るさに驚きました。先生のお話のおかげで私のアフリカに対するイメージが変わりました。
〇本日の古澤先生の講演を聴いて、自分の将来の夢が確実なものになりました。今日のお話はこれからもずっと私の心の中に残り続けると思います。
講演後、校長室で古澤先生から、「明戸中は生徒もいい雰囲気で、いい学校ですね。」をお褒めの言葉をいただきました。
古澤先生、ご講演ありがとうございました。