本校のシンボルである”自己実現の像”の脇に、大きくそびえ立っている1本の木があります。自己実現
の像と並び、本校のシンボルとなっているこの「モチの木」ですが、実は、一度枯れかかったことがあります。
昭和24年に木造の校舎が建てられたとき、その校舎の脇に、この木は、植えられました。以来ずっと私た
ちを見守ってくれています。
しかし、昭和32年2月、校舎が不慮の火災に見舞われたとき、校舎を焼く尽くした炎は、この木にも襲いか
かり、激しい炎と容赦ない熱とで、モチの木も、焼き払われ、枯れた幹だけが残りました。
木の根本に眼をやると、そのときの痕跡を今でも見ることができます。
ところが、この木をなんとか生き返らせようと、大勢の人たちが協力し、力を尽くしました。その甲斐あって、
モチの木は、若い芽をつけ、葉を広げ、枝を伸ばし、何本もの幹を持つまでになりました。
今ではその幹も、太さを増し、見上げるまでに成長しています。
本校の歴史と共に歩んできた、まさに”明戸中の生き証人”であります。